「帰宅後30分で夕食」は叶うのか。経営者が電気圧力鍋・自動調理鍋を比較してみた

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「まともな自炊」ができない、という悩みの正体

「まともな自炊ができていない」という悩みは、実は「料理ができない」という悩みとは少し違う。
経営者として、あるいは共働きで、あるいは一人暮らしで働いていると、レシピを見る時間より先に、包丁を握る気力の方が尽きてしまう。

仕事が押して帰宅が19時を過ぎる日は珍しくない。
そのたびに冷蔵庫を開けて「今から米を研いで、鍋を火にかけて…」と考えるが、結局コンビニに向かう足の方が早くなる。
それが積み重なると、自炊しない自分を責める気力すら残らなくなる。
会議の合間に何かを仕込んでおいて、退社する頃には料理が仕上がっている。そんな理想を一度は思い描いたことがある人は、少なくないはずだ。

この記事の立ち位置(働く身として、悩みつつ選び方を検討している視点)

私は会社経営しながら、この「まともな自炊ができない」という悩みと日々向き合っている一人だ。
世の中には時短家電を紹介する記事がたくさんあるけれど、その多くは匿名の書き手がスペック表を並べただけのもの。
この記事では、実際にこの悩みを抱えている経営者の立場から、自分の生活リズムに本当に合う一台はどれなのか、悩みながら比較・検討していきたい。

電気圧力鍋・自動調理鍋には、大きく分けて「ほったらかし完結型」と「圧倒的時短型」という二つの系統がある。
前者は材料を入れたら手を離せる代わりに調理に時間がかかり、後者は圧力で一気に仕上げる代わりに、多少の下ごしらえが残る。
どちらが自分の生活に合うかで、選ぶべき一台はまるで変わってくる。
次の章では、この悩みの中身をもう少し掘り下げながら、二つの系統がそれぞれどんな生活シーンに向いているのか、具体的に見ていく。

基準1:ほったらかし完結型か、圧倒的時短型か

電気圧力鍋・自動調理鍋を比較していて最初にぶつかるのが、この分岐だ。

一方は「ホットクック」に代表される、材料を入れてボタンを押せば調理から保温まで完結するタイプ。
もう一方は、圧力で調理時間そのものを短くする電気圧力鍋系だ。ここを混同すると「思ってたのと違う」が起きやすい。

前者は調理時間自体は長め。その代わり火加減を見る必要がなく、完全に手が離せる。理想を言えば、朝出社前に材料を入れておけば、日中は放置したまま帰宅時にはできあがっている。朝一で仕込んで会議に向かい、夕方戻ったら食卓に並べるだけ、という動き方ができるということになる。

後者は圧力で調理時間を縮められるぶん、途中でおもりの音や圧力の抜き方を確認する工程が挟まる機種もある。すき間時間で仕込みたい人には向くが、「完全に目を離す」までは踏み込めない場合がある、という前提は持っておきたい。

どちらが優れているという話ではなく、自分の1日のどこに「調理している時間」を差し込みたいかで、選ぶべき系統が変わってくる。

基準2:何人分・どこに置くか(容量とサイズ)

次は容量とサイズだ。

家族の人数分をまとめて作る前提の大容量モデルもあれば、一人暮らしの方のように、少量をこまめに、なるべく早く仕上げたい人向けの小型・高速炊飯寄りのモデルもある。同じ「電気圧力鍋」でも、想定している暮らし方がかなり違う。

大は小を兼ねる、とは言い切れないのがこのジャンルで、容量が大きいほど置き場所も洗う手間も増える。一人分・二人分が中心なら、無理に大容量を選ぶ必要はなさそうだ、というのが今の見立てだ(笑)。

基準3:平日の生活動線に組み込めるか(予約・保温・後片付け)

最後の基準は、機能そのものより「続けられるかどうか」に関わってくる。

予約調理や保温機能がついていても、パーツの点数が多くて洗い物が増える機種だと、結局は平日の動線に乗らず使わなくなっていく——というのは、家電選びでよく聞く話だ。忙しい日ほど、洗い物のハードルは高く感じるものだと思う。

予約・保温・後片付けの3つは、カタログスペックには表れにくいが、平日に無理なく回せるかを左右する部分だ。

この3つの基準を軸に、次はホットクック系と電気圧力鍋系の代表的な機種を、実際に表で並べて比較してみたい。

4機種を比較してみた

平日の夜、仕事から帰ってきてキッチンに立つ気力がもう残っていない。そんな日にどの機種なら「助けてくれる」のか。前章で挙げた3つの基準を頭に置きながら、今回候補に挙がった4機種を横に並べて比較表にしてみた。

余談だが、比較を始める前のゆうむは「電気圧力鍋のエントリーモデルなら3,000円台くらいからあるだろう」と勝手に当たりをつけていた。実際に調べてみると、その価格帯の電気式モデルは見当たらず、想定していたよりも一段階上の価格帯(8,980円〜)からのスタートになった。これから電気圧力鍋を探す人は、最安値ラインの想定を「1万円弱〜」に置いておいたほうが、店頭やECサイトで「思ったより高い」と面食らわずに済むかもしれない。

比較表は「価格・重量・機能・保証・レビュー数」の5項目でまとめた。ただし、現時点で裏取りできていない数値は、あいまいにぼかさず「未確認」とそのまま書いている。

項目ホットクック KN-HW24Hパナソニック SR-MP300Re・De Pot 2Lアイリスオーヤマ KPC-REMA3-W
価格52,708円〜(価格.com最安)23,000〜29,370円1万円台半ば(販売チャネルにより差あり)8,980〜9,950円
重量約6.0kg3.6kg約2.8kg4kg
容量2.4L・満水4.7L(2〜6人分)満水3L満水2.0L・調理容量1.2L(白米4合炊飯対応)満水3.0L・調理容量2.0L
機能水なし自動調理、メニュー172種(自動161/手動11)、予約調理対応(最大15時間、ごはん類12時間)圧力・煮込み・無水調理・低温調理・自動調理など複数コース(予約・保温の可否は未確認)最大1.8気圧、25分炊飯、低温調理、タイマー(予約)機能、レシピ100種圧力・煮込み・低温・発酵・無水・蒸し・炊飯・パンの1台8役、自動15種+手動70種、消費電力700W
保証標準保証年数は未確認購入日から1年間未確認「安心延長保証対象製品」の表記あり、標準保証年数は未確認
レビュー数価格.comに多数投稿あるが件数・評価スコアは未確認価格.com 4.49(44件)楽天の特定ショップで154件・評価4.0〜4.5台(製品全体の統一集計ではない)価格.com 4.60(2件・参考程度)

※価格・仕様・レビュー数は変動するため、購入前に商品ページで最終確認を。

こうして並べてみると、重量だけでも6.0kgと2.8kgでは倍以上の差があって、「毎日棚から出し入れするか、置きっぱなしにできるか」で候補が一気に絞られそうだと感じる。次章では、この4機種を1台ずつ、気になっている点と懸念点を整理しながら見ていきたい。

4機種、それぞれ検討してみた

比較表だけだと数字の羅列で終わってしまうので、ここからは1機種ずつ「ゆうむの生活に置いたらどうなるか」を具体的に考えてみる。先に言っておくと、4機種とも今のところ実際には持っていない。
あくまで検討段階の視点として読んでほしい。

ホットクック KN-HW24H(ほったらかし完結型の代表格)

シャープのヘルシオ ホットクック KN-HW24Hは、水なし自動調理でメニュー172種、予約調理も最大15時間(ごはん類は12時間)まで対応している。仕込みだけ朝にすませておいて、帰宅したら出来上がっている、という使い方ができそうなのは正直かなり魅力的。経営者として身も蓋もないことを言うと、外出先での商談が押して帰宅時間が読めない日は多い。そういう日にこそ「予約しておけば勝手に仕上がってる」の価値は大きい。

ただ懸念もはっきりしている。重さ約6.0kg、容量2.4L(2〜6人分)というスペックは、どう見ても家族向けの設計。52,708円〜という価格も含めて、一人暮らしの調理量に対してはオーバースペック気味に感じる。保証年数・レビュー件数はどちらも未確認のままだった。

  • 向いてる人:複数人分をまとめて仕込みたい人、置き場所に余裕がある人
  • 向いてない人:一人暮らしで少量調理が中心の人、キッチンが狭い人

この読者層(一人暮らしの経営者・個人事業主)には、正直なところ積極的にはおすすめしない。

パナソニック SR-MP300(圧倒的時短型の代表格)

パナソニックSR-MP300は、圧力・煮込み・無水・低温調理と自動コースが揃っていて、時短を最優先するならわかりやすい選択肢になりそう。3.6kgという重さもホットクックに比べれば扱いやすい。保証1年が明記されている点、価格.comで4.49(44件)というレビューの厚みも、判断材料としては安心材料になる。

一方で気になるのが、予約・保温機能の有無が公式情報だけでは確認できなかったこと。「朝セットして夜帰ったら温かいまま」という生活動線に組み込めるかどうかが、ここだけはっきりしない。圧力調理そのものの時短効果は魅力だが、予約前提で考えている人は現時点では判断を保留した方がよさそうだ。

  • 向いてる人:調理そのものの時短効果を最優先したい人
  • 向いてない人:予約・保温込みで生活動線を組みたい人(現状は情報不足)

Re・De Pot 2L(一人暮らしの経営者・個人事業主向け小型高速モデル)

Re・De Pot 2Lは、約2.8kgという軽さと、最大1.8気圧・25分炊飯というスペックが目を引く。調理容量は1.2Lとコンパクトだが、タイマー(予約)機能もあるので、朝の忙しい時間に予約だけセットして、商談から戻ってすぐ食べる、といった使い方ができそうだ。一人分の食事をさっと仕上げたい生活には、サイズ感がいちばん合っている気がする。

懸念点も正直に書いておく。保証年数は未確認。レビューは楽天の特定ショップで154件・評価4.0〜4.5台とあるが、これは製品全体を統一集計したものではない点に注意が必要だ。数字だけ見て安心しきるのは危ない。

  • 向いてる人:一人〜二人分の調理が中心で、軽さと予約機能を重視する人
  • 向いてない人:大人数分をまとめて作りたい人

アイリスオーヤマ KPC-REMA3-W(まず試したい人向けのエントリー価格帯モデル)

アイリスオーヤマKPC-REMA3-Wは、8,980〜9,950円と4機種の中で最安。当初想定していた3,000円台という価格帯よりは高かったが、それでも「まず試す」ハードルとしては現実的な線だと思う。1台8役、自動15種+手動70種という機能の広さも侮れない。

気になるのは裏付けの薄さ。「安心延長保証対象製品」という表記はあるものの、標準保証年数そのものは未確認。価格.comのレビューもわずか2件で、参考程度にとどめておく必要がある。安さと機能の多さだけで判断すると、あとから情報不足に気づく可能性がある。

  • 向いてる人:まずは低価格で自動調理を試したい人
  • 向いてない人:レビュー実績や保証の裏付けをしっかり確認してから選びたい人

4機種を並べてみると、価格・重さ・機能だけでなく「未確認のまま残っている情報」がそれぞれ違うことがわかった。次章では、これを踏まえてゆうむ自身の生活にどれが一番フィットしそうか、絞り込みに入っていく。

用途別に整理してみると

一人暮らしで自炊時間が確保しづらいこと、そして「予約完結型か時短型か」「容量とサイズ」「生活動線への組み込みやすさ」という3つの軸。ここまで整理してきた材料を踏まえて、最後にもう一度、用途別に整理し直しておきたい。

一人暮らしにはこれ

一人で生活していると、平日の夜に長い調理時間をかけたり、大きな鍋を洗ったりする手間は地味にネックになる。4機種を比較した中で、一番「今の自分の生活に合いそうだ」と感じたのはRe・De Potだった。約2.8kgという軽さと25分炊飯、タイマー機能は、一人〜二人分の食事を作る生活導線に無理なく入ってきそうな気がしている。ホットクックの予約調理は正直かなり魅力的なんだけど、6.0kg・2.4Lという容量はさすがに一人分には大きすぎて、今回は見送りに近い判断になった。

共働き・家族持ちにはこれ

一方、家族の人数が多い、あるいは共働きで朝のうちに仕込みを済ませておきたい家庭なら、話はまったく変わってくる。ホットクックの2〜6人分という容量と予約調理は、まさにそういう生活のためにある機能だと思う。パナソニックSR-MP300も時短という軸では候補に挙がるけど、予約・保温機能の有無は今回自分では確認が取れなかったので、予約前提で選びたい人は購入前に公式情報を直接見てから判断してほしい。

【1点推し】あなたの用途ならこれ

この記事は、忙しい経営者や共働きで自炊の時間を確保しづらい人に向けて書いてきた。その中でも「まず一台、今の生活のサイズ感に合うものを試したい」という一人暮らし〜二人暮らしの人には、価格とサイズのバランスからRe・De Potが今の自分にとって一番現実的な選択肢に見えている。逆に、予約調理を軸に献立を組み立てたい家族世帯なら、ホットクックのほうが向いている可能性が高い。アイリスオーヤマは価格の手軽さが魅力だけど、レビュー件数がまだ少なく裏付けが薄いので、もう少し情報が増えてから改めて検討したいというのが正直なところだ。

結局のところ、自分の生活動線に合うかどうかが一番の決め手になりそうだ。今回は比較検討までにとどめ、実際にどれかを選ぶかどうかはまた今度、気が向いたタイミングで考えてみたい。

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